Chibirock-blog

ロックなバックパッカーの日常
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ブログ主・Chibirock
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切手と古いマンションが好き。 そうそう、ブログ引っ越しました。 http://chibirock.net/wordpress/

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良い物
スペクテイター〈29号〉 ホール・アース・カタログ〈前篇〉
スペクテイター〈29号〉 ホール・アース・カタログ〈前篇〉 (JUGEMレビュー »)

本関係者や読者から集めた自力で生きていくための道具を、自力で選ばせるホールアースカタログは、「インターネットが無かった時代のGoogle」と言われ伝説化。最終号に掲載された「Stay hungry, Stay foolish」のフレーズを引用したスティーブ・ジョブスをはじめ、今となっては大物となった人物も大勢このカタログに大層影響を受けていたとか。そんなカタログ気にならないわけない。と、この本で日本に及ぼした影響だとか実際に作った人のインタビュー(後編)とか読んでから、本物を渋谷の古本屋まで見に行ってしまった。英語びっしりだし今カタログから買い物もできないしで買わなかったけど、1万2千円なんて値も納得のいい貫禄だった。
良い物
Songs & Portraits
Songs & Portraits (JUGEMレビュー »)
Third World Love
少し前から日本にもやってきはじめたイスラエルジャズ。4人ともどもイスラエルをはじめ、世界中で活躍する凄腕。ぜつみょーなジャズ&地元音楽のミクスチャーを実現しております。
良い物
まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)
まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書) (JUGEMレビュー »)
山井 教雄
ちびろっくのようなアホにもわかる、漫画で解説パレスチナ問題。ユダヤ人とパレスチナ人の子供、猫でお送りする。どちらの側に偏るではないバランス感を保ちつつ、最後は意外なクライマックスを迎え、じんわりこさせた。



《報告》日本生活終了のお知らせ
旅だとか、人が集まる場所に行くだとか、新しいことを始めるだとか、能動的に動いていると、突如人生がおかしな方向に流れる時がある。

5年前、カトマンズの祈祷師に言われた、「あんたもう日本じゃ住めないね」の言葉をよそに、意外と結婚し、意外と東京でのOL生活を満喫。プライベートでも仕事でも、愉快な仲間たちに囲まれ、申し訳ないほどのストレスフリーな生活をしておりましたが、このたび全部うっちゃって、台湾に引っ越しました。

ついでに12年くらいやってきたブログも引っ越ししたので、今後の活動についてはこちらから引き続き報告します。

10年ちょい連れ添ってきた旦那、けんちゃんと離れて暮らすのも、2010年の放浪時以来。
心の広さは「東京〜大阪移動中、結構寝たと思ったのにまだ静岡県出てねえ」な静岡出身なだけある。
彼の多大なサポートには、感謝してもしきれません。

つことで、単身赴任、がんばります。

再見〜!



@ 成田空港、いっこうに縁の無いJALの機体を背にして
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| 大雑把な日々の雑記 | comments(0) |
【旅行記】世界の果てでも子孫は残す《ペトラ・ヨルダン編》
いつもの如く、ブログを長らくほったらかしている間に、FBの「いいね!」ボタンが「シェア」へと姿を変えている。
ロリポップのお知らせを見ると、

もっと便利にご利用頂きたいと、この度、「シェア」ボタンに変更させていただくことになりました。

便利に、とは大いなるお節介であるが、サービス提供元には逆らえない。
そもそもろくすっぽ更新もしないのだから、逆らう権利すらない気もする。
そんな訳で、今後はこの微妙なブログをご自身のタイムラインにのさばらせる覚悟のある方のみ、ポチッとしてください。

加えて、モバイル向け画面の背景が唐辛子になっていることに今、気がついた。
全然意図していなかったので驚きながらも、海老に変更した。ご了承ください。

初めての中東の旅からちょうど1年。
光陰矢の如しとはまさにこのことだね…待てよまだ旅行記終わってなくね?
と気づく人は皆無であろう、なぜなら本人すら気づいていなかったからである。
しかし何事もなかったかのようにしれっと続けてみます。
前回の記事はこちら

初めての洞窟ステイは、凍死どころか居心地の良さに1週間くらい居座りたくなるほどに快適で、グスーリ眠れて朝もシャッキリ起床。
ひとりで外を散歩する。



良い天気。



ロバがのんきに通り過ぎ

ガキ

ガキが無邪気に刃物を振り回し



今日も楽しい日になりそうな予感。

朝ご飯が供された後、早々に洞窟を出発。
ドイツ人とガッサーブが今日の予定についていろいろやりとりしてるっぽいが、英語もドイツ語もよくわからんので、適当にまかせることにする。

昨日、「コートーモート」コールを浴びせ続けられた道を遺跡に向かって戻る。
写真を撮りながらみんなの後ろからついていくと、道に何かがさみしげに横たわっている。

ドイツ女が待望の第一子のごとく大切そうに持ち歩いていたライオンじゃないか。

夜通しチヤホヤしてたくせに、ずいぶんと管理が甘いこと…。
なくしたことに気づいたら、発狂どころじゃすまないだろうなあ、あははは。
でもそれほどちびろっくは悪い人でもないので、普通にその哀れなライオンを拾い上げ、走って追いつき、差し出す。

「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜まいが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

期待どおりのリアクションである。
それこそ彼女の第一子を死の淵から救い上げた聖人のごとく、半泣きで感謝された。
ちびろっくのことをほとんどシカトしていた彼女らの態度がその後劇的に変わった。
なんでもいいけど、いいことをして、よかったな。
 
後れをとりつつ下まで降りると、砂漠王と何やら話しこんでいたクリスチャンがやってきて、
「彼女らは砂漠王のガイド付きで観光するらしいんだけど、俺らは別行動しようと思う。カオリも一緒に来ない?」
イエスと即答。
もうスケジュール上の関係で、ここでゲルマンガール達とはお別れになるはずだが、じゃーねー!と元気に、何の名残惜しさも表さずその場を離れる我々3人。

「いやー、もうベドウィンはいいわ!」
と、清々しい表情のクリスチャン。
これまで全く顔には出さなかったが、色々とめんどくさかったらしい。
「あの彼女、絶対砂漠王とやったよね昨日」
クレメンスが言う。
ああ!言われてみれば今朝、砂漠王のとなりで意味深なドヤ顔してたな、そういうことか。
デフォルト髭面の人が髭を剃ってきても全く気づかないちびろっくは、こういうことにピンとくる人をすごいと思う。




さて、今日はモナストリー?とやらに行くようで、結構上まで行く感じ。

5分位登った所で「カオリ、疲れたら休むから言ってよ」と、クレメンス。
「ありがとう」と言いつつ、別にまだ疲れてないので、淡々と階段を登る。

5分位登るとまた、「カオリ、大丈夫?疲れたら遠慮なく言ってよ」
「ありがとう」と言いつつ、やっぱりまだ疲れてないので、淡々と階段を登る。

5分位登って振り返ると、クレメンスが10段ほど下のところで息切れしながら腰に手をやっている。

あんたピチピチの90年代生まれでしょう……?

少し休み、また登る。



人間の本音はこういうところで明かされるものだ。

すれ違う人間が、なぜだか見事にアジア人ばかり。
「次に日本人が来たら何か日本語喋ってみてよ!」
と、面倒くさいリクエストにお応えして、アジア人とすれ違うたびごとに同胞か否かを吟味して声をかける。
間違いなく、例の日本人宿で「一緒に観光行きませんか?」で集ったであろうグループに、元気に挨拶する。
「おおーーすげえー、日本語喋ってる!!」
賞賛の声にすっかり気を良くし(単純)にこやかに愛想を振りまき続ける。

見てくれだけで判断して、正解率は100%。
「これは違うの?どうして違うってわかるの?」
「メガネとかメイクとか服とか」
「どうして日本人のカップルって、女の子がかわいくて男の子がさえないの?」
誠に失礼な疑問だが事実そうだった。
仕方ないので、「日本に行けばかっこいい男の子もいるんだよ!たぶん!」とフォロー。
一瞬の印象ひとつで日本全体の印象が変わるので、対応には慎重を要する。

ついにモナストリーやらが見えてきた。
おお素晴らしいですなあと見入っていると、例の日本人宿に泊まっているであろう、別の女グループに気づいたクレメンスが、「来た!日本人来た!」と煽ってくるので、またにこやかに挨拶しながら、ついでに撮影をお願いした。

日本人風に撮るぞ!とピースする2人。
日本人風な2人にならって、日本人ちびろっくもピース。



しょっぱなのインディ・ジョーンズの方がスケールはでかいが、人が少ないぶんこちらの方が好ましい。

さらに進むと、「End of the world」と物騒な案内板が立てられている。




ここまで来たら世界の果てまで行ってやろうジャマイカ。




世界の果てを一望する、自然の展望台では地元アーティストが制作に取り組んでいる…のではなく、世界の果てでカフェを営む商売人がメニューを製作中であった。
観光客にとっては今後見られるかわからないような絶景であっても、地元の人にしては金を生む生活のための場所である。




確かにこの景観、原始地球を思わせる豪壮さ!
人間なぞいかに些末な存在であるか、いかに小物な存在であるかは、写真じゃお伝えしきれませんので、どうぞ現地で確認してください。

さて、世界の果てをひとしきり眺め、最後のアトラクションへ。

名前も知らんが、いつもどおり石段を登る。
普通に景色良く、普通に人が多い。←もうなんでもよくなってる
いつだって活発で好奇心旺盛なクリスチャンは、更に上に行ってみるというので、怠惰な2人はベンチに寝そべって待つことにした。

「なんか出てきたぞ」

クレメンスの指差す方を見ると、すっかり見慣れた悲壮感たっぷりのロバ。



ただのロバじゃんとよくよく見ると、タイムラプスで見る植物の成長記録のように股ぐらからすくすくと、元気に伸びる何か。



見事ないぶりがっこ………!

いぶりがっこはちびろっくが一番好きな日本の食べ物である。
が、ドイツ人に説明したところでピンとこないだろうから、「見事なソーセージですなあ」とドイツ風のコメントをしてみる。
いぶりがっこ食べに帰りたい。

「日本人のは平均どれくらいなの?」
と無邪気に聞くので、
「あれの1/10くらいじゃない?」
と適当に答えておいた。
「【日本人】ロバの1/10wwwwwwwwww」
といった情報がネット上に出回ったら、出処はここです。すみません。

世界の中心だろうが、世界の果てだろうが、いのちある所どこだって、そのいのちは脈々と受け継がれていくのだね!

最終日の前の日、アンマンで一泊するはずだったが、ガッサーブの「ここタダなんだからあと一晩いりゃいいじゃん」というオファーに素直に甘え、ひとりでもう一晩、延泊することにした。
その晩、家族と一緒にたべた晩御飯は山羊のヨーグルト煮。今までで一番豪華だった。あはあは。ラッキー。




翌朝バスターミナルまで送ってもらったガッサーブに、再訪を約束してミニバスでアンマンへと向かう。
「ここから空港まですぐだよ〜」と砂漠のど真ん中に降ろされたが、間髪入れず、空港まで行ってあげるよ〜と知らないおじさんが車に乗っけてってくれた。
あんまりにスムーズだったからそういう仕組みなのかと思ったが、偶然親切な人が通りかかっただけなのであった。
イミグレのカードに描かれたお花を見た時のカンは、当たったね。

最初から最後まで、畳み掛けるような親切の連続だったこの2週間。
もう、ね、色々難しいけど、早くこの人たちが、安心して暮らしていける状況になってほしいと、心から思う。
はるか東の島国に住むちびろっくにできることは、中途半端で偏った報道で刷り込まれる誤解を少しでも解くこと。
ほんの一握りの同胞が何をしようと、世界どこでも普通の人は普通の人であり、日本人と同じように、仕事をして、ご飯をたべて、屁やゲップをしたりしなかったりの普通の生活をしています。
戦争は皆、きらいです。

息を呑む絶景、異教徒交流、いのちの仕組みなどたくさんのことを経験してオーバーヒートしたのか、
帰国してまもなく、謎の病に倒れ、最終的に初めてのMRI沙汰まで発展。
でも、死ななかったから、また、行ける。

 
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| 【旅日記】ヨルダン | comments(2) |
【旅行記】ベドウィン族の建もの…否、洞窟探訪 《ペトラ・ヨルダン編》
※BGMはこの長寿番組と同じくカズマサ・オダで

我が国の誇れる産物TOYOTAが、 遥か遠くのベドウィン族の洞穴にパーフェクトフィットしているこ とに気を良くしながら、山道を登ること40分、今日の宿に到着。
 



ガッサーブのピンクのあいつが我々を出迎える。


 
ポッカリした洞窟をイメージしていたが、 案外普通の玄関…。



 
欧米の巨漢でも10人くらいは余裕で泊まれるワンルームの真ん中 で、ホストは気持ちよさげにビールをかっくらっていた。何度も言うけど一応、 ムスリムです。しかしさすがに家主なだけあって、完璧なまでにこの光景にマッチしている。
 
ここでこのホストのガッサーブについて解説をしよう。
三十数年前、ん百年もこの土地で洞窟生活をしてきたベドウィン族の家系に生ま れる。ヨーロッパへの旅を繰り返しながら、 医療とかドイツ語とかを習得しながら旅行会社を経営し、 ヨガにも精通という恐れ多いほど多才な男。この顔でドイツ語をべらべら喋るんだから人ってわかんないものですよ。

しかし話をしてみりゃリラックスした気のいい兄さんで、 ひとたび酔っ払ってポヤ〜ンとした時の表情なんて、タイのビーチで日がな一日中ゴロゴロしている自由人にしか見えない。
 
そんな彼が、自分の愛する地元の文化をもっと知ってもらおうと、ペトラ周辺のガイド兼、カウチならぬケイブサーフィンのホストを始めたというわけです。

旅人に優しく、というアラーの教えのとおり、 ムスリムの人たちは見返りを求めることなく、通りすがりの旅行者たちが気持よく過ごせるように尽くしてくれる。土下座したくなるくらいに世話してくれる。まったく、イスラム教は悪だとか言ってるキリスト教原理主義者どもに、こんなことができるかってんだよ!と腹立たしい気持ちは抑えてここは楽しみます。ちなみにクリスチャンはその名前の割には神様とかどうでもいいようで、まあMillennialsと言われている世代は、サラっとしてていい。

 


はっと振り返ってみると、Ice Cube  激似の青年が、野菜満載の鍋の準備をしている。アンマンの市場でも思ったが、こんなに砂漠だらけの場所でもこんなに豊富な野菜が採れるのが不思議である。


 
こんな感じでゴロゴロ…確かに洞窟の中はあったかい。こんだけ密閉されてるのだから当たり前か。相変わらず誰が誰の親戚かもよくわからないが、仲良くゴロゴロ。

クリスチャンはひたすら一眼の調整に夢中。そのついでに一眼について講じてもらい、寝っ転がる男たちをモデルに写真を撮りまくる。

ちびろっくのことをコトモトと呼び続ける砂漠の王と、場違いな格好の女性2人は、片方が赤子のごとく大切そうに持ち歩いているライオンのぬいぐるみでキャッキャやってる。あんな端正な顔立ちしてて、ライオンのぬいぐるみて……いや、いいんだ、うちのちいちゃいパンダだって、15年くらい前、一緒にカンボジア行ったことあるから。それと同じだから、バカにはできないんだ。でも、他人がやってんの見ると、本当にバカだな〜〜〜〜。
 
しかし最近ではこの自分の分身だけ、海外に連れてって記念写真を撮ってくるというツアーがあるらしい。それだけ、分身との旅が一般化しているということなんだろうけど、それにしても本当にバカだな〜〜〜〜。




 
キャッキャやってると、できましたよ、先程の鍋が。骨付きチキンも一人一本。東京だったら2,000円以上はとられるようなこの豪華料理付きの洞窟ステイが、無料ですよ?土下座のひとつもしたくなるでしょうよ?

豪華ディナーの後は、ガッサーブとラリフと共にまた酒盛り。「夜はビール持ってくるよ〜」とこっそり耳打ちされていてめちゃんこ楽しみにしてたが、ビールはひとりで飲み干したらしく、かわりにジンのソーダ割りとなったが、文句はありません…。

ゲルマン人達はゲルマン人のくせに誰一人酒を飲まない。Millennialsの若者たちの飲酒率が低いってのは、噂通りのようだ。



元気をアピール。

ガ「ところでボーイフレンドはいるのかい」
ち「ボーイフレンドも何も、既婚者だ」
ガ「なんだよ既婚者かよ!なんで一人で来てるんだよ!」
ラ「いいかシャンプス(ちびろっくの別のあだ名)、ここに来たのは運命だ。運命を受け入れるということはだな」
ガ「いや言うても俺もガールフレンドはいるんだけどもね」
ラ「でもシャンプス、結婚したのも運命だしな、ところでシャンプス歯磨き粉貸して」

会話は噛み合ってないが、ベドウィン族なんてディスカバリーチャンネルとかでしか聞いたこともないようなおっさん達と、砂漠の真ん中で酒盛りなんて、運命が噛み合ったからこそ生まれた珍シチュエーションだなあと、今夜もいい気分で床についたのでした。

※後日、二日酔いに嫌気が差したのか、「シャンプス、俺、酒やめるわ」とガッサーブが突然断酒宣言をしてきたが、実際やめたかどうかは不明

最終章につづく。



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| 【旅日記】ヨルダン | comments(3) |
【旅日記】忘れられた旅行記再開〜大荒れのペトラ遺跡巡り《ペトラ・ヨルダン編》
最近お気に入りの内田百という物書きがつぶやいた、「歳をとると話が長くなり、自他共に迷惑する。」という意見には心底同意する。

話が長くなればなるほど纏まらなくなり、面倒くさくなり、結果、数多の日記がお蔵入りになる。しかしそんな自分に決別したく、出発から半年が経過してはいるし、こんなダラけた長文を読んでくれる酔狂な人がいるのかも知らないが、とにかくこの中東旅行記は完了させようと思う。

さっさと旅の話をすればいいのに、こういうことを書くから益々長くなる。でもこの簡潔じゃなさがちびろっくなのだ、と、前向きに、さ、おっ始めましょう。

<前回までのあらすじ>

居心地最高のテルアビブに後ろ髪惹かれる思いで別れを告げ、RPG並の不確かな流れでホームステイ先のベドウィン族の村に到着。サプライズビールを一気飲みして、気を失うようにヨルダンの1日目終了。


イスラムの国においてまさかのビール差し入れは、多大なる喜びとともに、翌朝多大なる二日酔いをもたらした。

遺跡めぐりとかとか全然したくないどうしよう。

新築(建設中)コンクリート造りの家の中は薄暗くて、ガランとしていて、ひんやりしていて、だけど不思議な安心感があった。普通の家族が住む家だからだろうか。しかし普通の家族が住む家に、初対面の人間が気軽に泊めてもらえるだなんていまだにピンとこない。それどころか今夜の寝床は洞窟である。洞窟?ダンジョン?中学時代、皆が汗水垂らして部活動に励んでいる時間、校内でただ一人、帰宅部を貫いたちびろっくがハマったゲームのひとつ、ダンジョンマスターを思い出す。気色悪い虫とかブロッコリーみたいなのを倒して食ったりしたっけ…。そんなリアルMan vs. Wildな夕食が出てこないことを願う。

だだっ広いお風呂でシャワーを浴びさせてもらった。犬の小便ほどの水圧でも、ガスも水も貴重なこの土地では、大変有難い。

ガッサーブに連れられて、絨毯敷きの居間に通された。ラリフをはじめ、親戚だか友達だかお手伝いなのかなんだかわからない男たちがそこらじゅうに寝そべっている。その中にぽつんと、昨日のゲルマン・ボーイの一人、クリスチャンが混じってる。呼ばれたので隣りに座ると、「昨日どこ行ってたの?」
いや、これこれこうでね、と流れを説明するとマジかー、心配したよと笑われた。もう一人の、クレメンスはいまだ夢の中。

クリスチャンとクレメンスは、花の医大生。レンタカーでトルコやイスラエルあたりを旅してきたらしい。
約束したお迎えが来なくて人っ子一人いない真っ暗な路上で押し寄せる不安とたたかうとか、狡すっからいタクシーの運転手に腹を立てて金を投げつけるなどの貴重な経験ができないだなんて可哀想である。

骨董品みたいなテレビでニュースを観ながら、中近東っぽいパンと、チーズ、ヨーグルトなどの朝ご飯をいただいてると、みんなが今日は天気荒れるねなんて言ってる。そうかそうか、ではベドウィン族の村の散策でも楽しむかと、とすっかりご近所モードになっているとガッサーブが、「カオリ、あとでチケットを買いに乗っけてってあげるから」なんて言ってる。チケット?なんの?
「ペトラの入場券!」


荒天だからやめた方がいいと言ってほしかった。



世界中どこで見かけてもガッサーブのものだとわかる、ピンクジープで街へ。
あっちの山、うっすら白いんですが。




売店でコーヒーを飲み、ダイソーだったら100円で買えるクオリティのカッパを600円くらいで買い、チケット売り場へ。ペトラの入場ゲートはわざとらしいほどにキレイで、チャチなテーマパークのようにも見える。

チケットを入手して、昨日ご飯を食べた方の家に戻ると、クリスチャンたちがガッサーブの家族らとたき火を囲みながら、石のカタマリを眺めていた。ここのお父さんが作っている、伝統的な工芸品で、ゲストにおみやげとして買ってもらっているらしい。タダでご飯も布団も提供してもらい、しかもこんな親密なシチュエーションの中ではあったが、どう考えても要らないのでお断りした。クリスチャン達は1つずつ購入。見習いたいもんだね!



束の間の懇親タイムが終わり、いよいよペトラへ。クリスチャンたちの車に乗っかって再度同じ道を行く。ペトラ入口前のゴージャスなホテルで用を足し、彼らがチケットを買うのを待つ…というかなぜガッサーブはあえてちびろっくだけに先にチケットを買わせたのかという疑問がわいたが、でなきゃあの囲炉裏のそばであのカタマリを買う流れになってたかもしれないので良しとする。

昨夜見る価値皆無ペトラ・バイ・ナイトのために延々歩いた道をまた行くが、二度目でも長い。
そしてだんだんと風も雨も強くなってきたおかげで観光客の姿はない。人のいない巨大遺跡を散策するほど贅沢なことはない。晴れていればの話だ。とはいえはるばるヨルダンくんだりまで来たからには、満喫して帰りたい。雨などものともせず、ガシガシ写真を撮りまくってるクリスチャンを見習おう。



雄大に流れる川は、大雨が降らないと見られないという貴重なものである。




東南アジアの農民の如く、雑に輸送される中国人観光客。


エル・ハズネ

クライマックスかとおもいきや、一番手に姿をあらわす一番有名なやつ。



誰だかわからないがしっかりとポーズをとっているのでとりあえず撮ってみる。




どこのドンキーも悲しみにくれて泣きはらしたような顔をしている。
客がつかないからなのか、客を乗っけなきゃいけないからなのかは、わからない。


黒子

寒いからと、マッチ棒化したクレメンスだが、視界は良好らしい。




ようやく見られた青空に、感謝の念をあらわすクレメンス。




晴れたか…くっそ、仕事再開だな。




晴れてんのにまだビニール袋を被ったまま、優雅に通り過ぎていった淑女。




余計に人を迷わせる案内板。




丘の上にあるひとけのないレストランでお昼飯。7JODで食べ放題らしい。高いぞさすが観光地価格。

「ご覧のとおり、この子はこんなにも小さいのだから沢山食わない。従って5JODにしてくれ給え。」と、頼んでもいないのにクレメンスが店主に直談判してくれる。苦笑いで流されたものの、試しに言ってみることに金はかからないから、次から試してみることにする。

そして昼が終わると、ガッサーブの兄弟だかいとこだかご近所だかの青年と落ち合うことになっていた。
今日泊まる洞窟へ連れて行ってくれるのだ。なんとその洞窟とは、この遺跡の敷地内にあるので、このまま歩いて行くんだとのこと。

別口で観光していたドイツ人の若い女を2人連れている。クリスチャンが「てかあいつら街に買い物行くみたいなかっこしてるな」と言うように、スキニージーンズ、薄っぺらいエコバッグ、そっから除くライオンのぬいぐるみにコンバースといういでたちは、この歴史的大遺産の中ではとっても異様だった。


青年の名前なぞ忘れたが、典型的遊び人アラブな顔した彼は、ガイド用のコスチュームなのか、砂漠の王様ふうの白装束に身を包んでいる。



それはいいのだがなんのつもりか彼はちびろっくのことを「コトモト」と呼び、とにかく口を開けば「コートモートー、早く歩かないと日が暮れるよー」「コートモートー、日本人の女はみんなちっこいねー」「コートモートーコートモートー…」洞窟への1時間の道すがら、何度このコトモト節を聞かされたことかわからない。もしこの人が何も吸ってないのだとしたら、キチガイ以外の何者でもない。

煩わしいし疲れたので適当に流しながら歩いていると、前を歩いてたクリスチャンがくるっと振り返り、「大丈夫?あいつに嫌がらせされてない?」

砂漠の王よ、これが紳士だ。

この心配りに心底感動しながら、「あんな小者の申すことなど、取るに足りませんことよ」とニッコリ余裕の返答をすると紳士は安心したようで、「あいつクレイジーだよね!」とニヤリ。今回の旅も本当に、人に恵まれたもんだよ…。




世界一クールなガレージに我が国の製品が格納されていたことを誇りに思う。

洞窟まであと少し。

他の写真はこっちでどうぞ。
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| 【旅日記】ヨルダン | comments(2) |
【旅日記】ものすごく長くてありえないほど愉快な、ペトラまでの道のり《ヨルダン・アカバ〜ペトラ編》
いよいよ、イスラエルを出る日がきた。

これまでもらった多くのアドバイスが非常に的確で、すっかり信頼していたヨナタン。
ネットでバス予約しようとしたら、ヘブライ語のみだったので助けを求めると

「平日の早朝からエイラットに行くやつなんかいないよ!明日直接バスターミナルに行けばいい」

そか、地元の彼が断言するならそうなんだろう。と、何の疑いもなく従うことにした。

翌日、ヨナタンにありったけのお礼を言って、家を出た。
発車40分前にバスターミナルに到着し、幾千ものクレームをはねのけてきたであろう、尊大な態度のチケット売り場のおっさんに、6時半のエイラット…と言いかけた途端、

「ハハハ遅いよ!売り切れ!」

本当にこのバス会社の従業員全員の車に、膨大な数のコオロギの卵とか仕掛けてやりたい。

でも売り切れたのはこのおっさんのせいではない。甘く見た自分が悪い。コオロギが孵化したときのことを想像して面白くなりながら、その次のバスのチケットを買う。

本日の教訓:予約しなくていいとしても、予約するにこしたことはない。


8時半きっかりに発車したバスは、ネゲヴ砂漠をひたすら南下する。




ついさっきまでいた摩天楼そびえるテルアビブからわずか1時間の場所とは信じがたい。




道は舗装されているし、隣は空いているから広々だし、Wifi完備だし、サービスエリアもキレイだし、エゲットバスの従業員以外、イスラエルのバスへの文句は全く無い。

これから、あのインディージョーンズで有名な、ペトラ遺跡を見に行くのだ。しかも、遺跡の敷地内にあるという、ベドウィンとかいう少数民族の人んちの洞窟に、しかもタダで、ステイさせてもらえるのである。インターネットと少しの英語力とケチで快適で面白く旅をしたいという熱き想いさえあれば、こんな貴重しかもお得な体験ができてしまうのだ!この時代に生み落としてくれてありがとうママ!

しかし!大きな懸念点がひとつ。
現在雪が降っているということだ。

空港の人に笑われるほどの軽装で、雪がちらつく中、エアコンなぞあるわけのない洞窟で一晩過ごすなんて凍死しに行くようなもんじゃないか。正直ギリギリまで、やめようと思っていた。が、ありったけのやる気を絞り出してイスラエルを出る決心をしたのである。

まあ、ペトラの洞窟で昇天するのも悪い死に様ではないな、と前向きなんだか後ろ向きなんだかおかしな風に開き直り、快適なバス旅を楽しむ。

本当は、エイラットの手前の交差点で降りて、歩きもしくはタクシーで国境に向かうのが一番近いとのことだったが、不安になるほどに荒野だったので、スルー。一旦エイラットの街まで行って落ち着いてから国境を越えることにした。




落ち着く、イコール、ビールの摂取である。ほんとはヨルダンの国境からのバスに間に合うかどうか不安なところだったが、これからムスリムの国、ヨルダンに入るとなると、次いつ大好きなビールちゃんにありつけるかわかったもんじゃない。これが今生の別れという気持ちでありがたくいただいた。赤い顔して国境を越えるのもどうかと思ったが、背に腹は代えられない。


タクシーで乗り付けた先は、国境、というよりも、浮かれたリゾート風にしつらえてみたけど、見込んだほど観光客が来なくて意図しなかったノンビリ感が漂ってしまった観光地。




さっきのビールのおかげで、出国税(100シェケルくらい?)分の現金が足らず、カードで支払い。誰かに、この国ではあまりカードを使わない方が良いと忠告されたが、便利さにはかなわん。

ギャル職員2人による、ドキッ!形だけのパスポートチェック!を簡単な感じで受けたのち、イスラエルにさようなら。なんだこの入国時とのテンションの差。




ひとり国境間ハイキング。
いつも陸路で国境越えるたびに思うが、この国と国とのはざまで何かが起こったら、誰がどう対処するんだろう?

ヨルダン側では、青年2人に「ウェルカム、ウェルカム」とニコニコ迎えられた。彼らも簡単な感じでパスポートを眺めただけで、さっさと通してくれた。入国審査よりテルアビブ大学の方がパスポートチェック長いってどういうこと。



入国カードの裏にお花…。この国は、良い国です。

※ワンポイント講座
こないだドキドキしながらヨルダン→イスラエルへ越えた、アレンビー橋国境は、正式な国境ではない。従って、正式にはヨルダンから出ていないことになっているため、ヨルダン出国時も入国時も、パスポートにスタンプは押されないのであります。スタンプ収集家には残念なシステム。



さて気を引き締めて、移動手段の確保。
ゲートを出た途端にそびえる、タクシー料金表。こ・れ・が・定・額・で・す、とディスカウントの余地はないことを主張している。

料金表の写真を撮る間も与えず、ひとりのタクシー運転手がペトラか、と問うてくる。見るとペトラまでは55ディナール。7千円とか馬鹿も休み休み言え。いや、アカバの街なかまで。それでも11ディナール。本当にアカバでいいのか。本当にいい、バスターミナルまで行って。どこか行くならそのまま乗っていけばいい。いや、いいからアカバまでで。

10分ほどで中心地に入る。
同じリゾート地でも、ちょろっと線を越えただけで、エイラットとは全く違う地味な街並み。言われてみれば、イスラム圏にしちゃ、あか抜けて、る気がしなくも。いやしないかも。

ドライバーは最初は親しげに話しかけてきたものの、頑なにアカバまでしか行かないと言う小娘に気分を害したか、「バスターミナルはあっちね。じゃーねー。」と、銀行前の交差点で置き去りにされる。ま、いいっすよ…。

さて、もう午後2時を過ぎたが、まだペトラ行きのバスはあるのだろうか?




バスターミナルに着いてキョロキョロしてると、はしっこの方でひっそりと停車中のワゴン車からジダンみたいなおっさんが出てきて、「ペトラ?」と聞かれる。やった、まだあった。
10分の1程度の金額で、旅行者をペトラまで連れて行ってくれるバスは、タクシーからは疎まれる存在なので、こうして目立たないように営業しているらしい。心強いぞさすがジダン。

満席になるまで待つ感じだが、しばらく時間がありそう。公衆トイレのおっさんとおしゃべりしたり、小学生くらいのガキに「ギブミーマネー!」と無邪気すぎる要求を突きつけられたりしながら、のんびりと暇をつぶす。




その彼女、ギャグかそのフレーズしか英語は知らないのか思ったら、ジダンが言うには彼女はシリアからの難民だそうで、もし気が向けば、小銭でもあげてよ。とのこと。そういえば大変そうですよね…ということで本当に小銭をあげると、意外だったという顔をして、サンキュー、とサラっと去って行った。自分の国に住めないなんて、日本じゃ考えられないような惨事だが、こどもは元気に生きている。

待つこと2時間。石油王のようなリッチ紳士や、西インドにいたようなみすぼらしめのおばちゃん等で席が埋まり、ようやく出発。

みすぼらおばちゃんがやたらこっちに興味を示してくるが、声が小さすぎて何を言っているのか聞き取れない。2時間ほどして、ペトラ観光の拠点の街、ワディムーサがようやく近づいてきたあたりで、彼女はベドウィン族で、ペトラ近辺に住んでるということだけは理解した。今日はベドウィンの村に泊まる、と言うと、嬉しそうに「ベドウィン、グッド!」と笑った。




街は思った以上に広く、電気のついた店がちらほら見え始めてからもなかなかバスは止まらない。18時を過ぎて日は落ちていたが、まだ電気が点いている店も多く、歩行者もいる。

やがてバスターミナルに到着。他の乗客の後にのんびり降りようとした時、ジダンが「この人はバレンタイン・インの人なんだよ」と助手席に座っていた青年を指さす。紹介された青年はホテルカードを差し出す。はあ、これが日本人のたまり場で有名なアレですね。

今日はうち来るでしょ?とこの街唯一のホテルの主みたいな顔して言うのだが、ねぐらは決まっているので「いや、いいっす」と流す。「何で?どっか予約してるの?」とうちを断るなんてありえない、と自分に非の打ち所がないと信じ、結婚を迫る超大金持ち御曹司のような勢いで迫るので、いよいよ面倒になり、適当に濁してスタコラ逃げる。

街の宿屋は、ベドウィン族がタダで旅行者を泊めていることを知っているし、もちろんそれを良く思ってはいない。だから誰かにどこに泊まるか聞かれても、絶対に言うなとホストから釘を刺されていたのだ。

万が一今夜、ベドウィン族の村にたどり着けなかったとしても、いずれにせよバレンタインの世話にはならん。日本人の溜まり場に集まる日本人とは関わりたくない。

しかしなんで旅行中って、使ってないつもりでもお金なくなるの早いんだろう。財布から漏れてんじゃ?といつも思う。ATMで金を調達したらすっかり気が大きくなり、もしかしたら観光地だからビールが飲めるかも…と淡い期待を胸に、目についた観光客向けカフェに入った。

たどたどしい英語メニューの中に、あるではありませんか、「Beer」の文字!ムヒョー、と舞い上がって、サラダとともに早速オーダー!そして出てきたのは




ノンアルコールって書いてよ………………………

このメニュー、これまで何人を泣かせたのだろう?そんな簡単に手に入る訳ないって知ってたけどさ…。
こんなの、期待させておきながら、最終局面で「言うまでもないでしょ?」とかわし、誰も責めることもできず騙されたこちらが愚かなのだと落胆させるだけさせて去っていく、水商売のねえちゃんじゃねえか…。

早々に立ち直り、しかし「Beer」は半分以上残してタクシーをつかまえるべく、一番交通量の多そうな道路のど真ん中へ。すぐに1台止まり、当該の村へいってくれというと、「今からそんなとこ行ってなにすんの?」と怪訝そうなドライバー。友達が泊めてくれるんだよ、メールで連絡してある、というと、わかったじゃあ行ってみよう、と3ディナールで交渉成立。

車は坂を上がり、ワディムーサを出るとあっという間に闇の中…。いざとなったら歩いて行こうなんて思ってたが本当にやめてよかった。去年のタイ旅行の、夜明け前ドライブを思い出す。あ、旅行記完了してないじゃないか。怠け者ですみません。

5分ほどすると、薄暗いけど確かに明かりの見える通りに出た。村というからカンボジアの木造掘っ立て小屋の並ぶド田舎みたいの想像してたけど、低いコンクリ造りの家が並んで、案外近代的。

「で、どこかわかる?」と運転手。驚くべきことに、ホストから伝えられたアクセス方法は、「村に着いたらそこら辺の子供に聞け」。ドラクエかよ!

しかしあたりを見回すと、すでに薄暗いにもかかわらず、プログラミングされたかのように本当に子供が2,3人道端に立っている。タモリばりに「へえ〜いるもんだねえ!」と感心し、「ボブ・ガッサーブさん知ってる?」と聞くと、いつものことのように「オッケー連れてくよ〜」とタクシーの助手席に乗り込む。「ボブは僕らの友達。ラスタマンだよ!」と嬉しそうに話す。子供に慕われてる人なら大丈夫であろう。

大通りを1分ほど下ったところにガッサーブ氏の家はあった。他に建ち並ぶ家と同じく、コンクリ造りの平屋だ。子供に呼ばれて登場したのは、確かにドレッドが良くお似合いの大柄なラスタマン。子どもたちはじゃーねーと去っていき、ラスタマン・ガッサーブ氏は「ジャパンから来たんだよね、待ってたよ〜」と奥にある部屋に案内してくれた。




ガッサーブの部屋だというその6畳間は絨毯敷き、三角枕、ロースタイルなアラブ風。電気がオシャレ。すでに若者たちで満席。ガッサーブが「そこのハンサムなジャルマン・ボーイの隣いきなさい」と、スペースを空けてくれた。ジャルマン・ボーイ a.k.a ドイツ人青年たちは、2人で車で旅をしているらしく、同じく今日ここに着いたばかりとのこと。更にガッサーブは「一人じゃ心配だから明日からジャルマン・ボーイたちと一緒にいなさい」。ちびろっく、実はこないだ36歳になったんだが、そんなに頼りなさそうか?とはいえ、ジャルマン・ボーイ達は快くOKしてくれたし、面白そうなのでお言葉に甘えることとした。

「なんで日本人ってみんなマスクしてるの?」
「なんで日本人の女の子って障害者みたいな歩き方するの?」
「おれ1日だけロゼッタ・ストーンで日本語勉強したんだけど。アノオトコノコハオンナノコヲタベタ?合ってる、これ合ってる?」

クレイジージャパンについての質疑応答が終わったあたりで、肉と野菜満載のベドウィン料理が振る舞われた。寝床もタダでこんなにダイナミックでテイスティーなご飯もタダ?なんだか申し訳なくなってくるほどの高待遇。




英語ばかりで流れがよくわからないが、今夜は明日から観光する我々3人だけ、ガッサーブの家族の別の家に泊まることになっているらしかった。しかしなぜかちびろっくだけ、先に一緒に行くよとガッサーブに急かされる。なんだろう、と不思議に思いつつ、親戚のおっさんと一緒に彼自慢のピンクジープに乗り込む。ちょっと走ったところで、待っててと車を止めてガッサーブは民家へ入っていく。少ししてビニール袋を持って帰ってきたと思ったら、ビールの500ml缶をよこして

「ここで飲み干して!家族にはほんとナイショだから!」

さっき、ビールの話をしてたので、わざわざジャルマン達とは別で連れてきてくれたようだ。
とっても嬉しいが、満腹で500mlちょっと辛い!が、これ逃したらしばらく無い、という危機感&イスラム圏ではとても貴重な1本を分けてもらえたのだから無駄にはするまいという気持ちで、ちびろっくやり遂げました。もう腹破裂寸前。ガッサーブも美味しそうに飲み干した。スッカリ楽しくなって、ガッサーブと親戚のおっさん、ラリーフと3人で、大笑いしながら残りの短いドライブを楽しんだ。不真面目だが大層あたたかいムスリムのもてなしを受け、早速、来て正解だったと確信。

旅してればこういうことは何度もあるけど、遠く離れた場所で全く異質な人生を生きてきた人間同士が、突然なんかのキッカケで交わっておんなじ時間を過ごしておんなじ事で笑うって、改めて考えてみりゃすごいことじゃないか。こういう喜びは天下のGoogle先生だって与えてはくれない。そうだよ旅は出ないと意味がない。




豪華だがまだ2階が造りかけの家に着き、疲れと酔いで文字通りバタンキュー。寒いだろうとめいっぱい掛けてくれたクッソ重い毛布に押しつぶされながら、長い長いそして笑えた1日、これにて終了。明日はいよいよペトラ&洞窟ステイ!

P.S.
12ディナールでペトラ・バイ・ナイトという、ロウソクでライトアップされた遺跡をそういえば見に行ったけど、特にコメントすることもない、ということだけ言っておきましょう。

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