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良い物
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ほぼブコウスキー自伝。親の愛情欠乏しまくりでも、一応人は育つものです。彼の心はぶっちゃけ劣等と優越の入り混じり。くそキラキラした優等生達を冷静に嘲笑する彼を、「いいぞもっとやれ」と陰ながら応援します。
良い物
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フランツ カフカ
突然罪状もわからないまま逮捕されて訴訟になって、といつもどおり大変理不尽な展開だが、これはもう身に降り掛かった「現象」と割り切るしかないんだろう。人の心の描写がやけに細かくてリアルなので結局なんか笑っちゃう。カフカにはロバートの秋山竜次的な人間観察力がある。この人にコントやらせたら相当シュールな名作ができること間違いなし。



【旅日記】【長文】西成の道端で飲んでたらこんなことになった〜ビフォア・サンセット 《大阪・西成編》
あっちあっちあっち!

カーテンの無い窓から顔にサンサンと日光直撃!朝6時!

そんな不快な感じで、西成の1日、スタートで〜す。


前回までのあらすじ》
大阪の友人達との宴の後、赤線地帯・飛田新地へ。
呼び込みのばあさんに罵られながらも、そのシンプルな仕事っぷりに感動をおぼえたちびろっく。
道端で酩酊状態のおっちゃんと絡みつつ、おそらく日本最低レベルのシングルルームに投宿。
そして朝を迎えた…。



夜行バスでやってきたトドマンと、ヒデ君の友達と合流して西成名物、朝市へ向かう。

東南アジアの高速道路の下んとこみたいな風景の中、人々は
東南アジアよろしく暇そうにぶらつき、
東南アジアよろしく将棋かなんかに群がり、
東南アジアよろしくチャリの車輪をかついで歩いている。


そしてピークを過ぎてけだるさ満点の朝市では、

東南アジアでおなじみの違法コピーDVD、鉄でできた何か、


リモコ

バラ売りして使えるものなのか甚だ謎なリモコン

などである。

※バンコクの旅行記ではありません。日本です。


ヒデ君から聞いてひっくり返りそうになった商品が、



オバQレースカー 20000円






昭和生まれのあなたならお気づきかと思いますが、明らかに、




これと間違っています。

加えて、間違いなくネットで商売なんかしてないくせに、現物を置かずして20000円という高値をつける売り方が前衛的すぎたのか、それ以降その店(というかつっ立ったオッサン)を見た者はいない。多分。


さ、酒盛りの時間です。
そう、消防署前の道端。


道ばた

疲弊しきって、歩行速度カタツムリ級のおじさんたちを見ていると、その昔ここで火炎瓶が飛び交ったとは想像もできない。
道行く人の大半は、野球帽をかぶりチャリに乗り、片手にチューハイ。
これが西成のスタンダード。立派な「モード」である。


飲み始めて早々に、会話に差し支えある程度に酔ったオッサンが一人、座り込む。
O崎と名乗る彼は、まず朝ごはんに買った豚足が食いたくないとのことで、我々に恵んでくれた。


豚足

買わなければよかったのでは?という愚問は胸に秘める。ここは西成。

しまいにはなぜかしわくちゃの1000円札をヒデ君に握らせて、酒を買ってくるように言ったと思いきや、戻る前に立ち去ろうとする。待てO崎!脊髄にボルト2本入ってるO崎、ちょっと楽しく会話したってだけで、豚足と1000円は受け取れないよ!

ギリギリで引き止めて、頼まれた安酒は無事に渡すことができた。


O崎と入れ替わりに、今度はパンチョ伊東みたいな顔したM岡さんからお声がかかる。

「ツイッターを始めてみたが、投稿しても返信が来ないのでやり方を知りたい」とのお悩み。
それは自身のポテンシャルの問題かという気もするが了承すると、じゃスマホ持ってくるから、と、M岡さんは一旦去った。

M岡さんと入れ替わりに、昨夜ちびろっくの爽健美茶を(断ってから)飲み干したイワちゃんがやって来た。
なぜかチャリのカゴにはまっちゃんが買ったばっかりの野球帽が…。
「それ、まっちゃんのでしょ」とツッコむと「もらった」

まっちゃん、なんで買ったんだよ…となんかさっきもこんな気持ちになったような気がするのは、そんな気がするだけであろう。

昨夜から一睡もしていないという。
ちゃんと寝ないとだめだよと気遣う声が上がると、

「意地だ」

夜通し飲みっぱなしでフラフラして、張る意地が一体どこにある。

イワちゃんはちびろっくの「メール番号」がほしいと言うので、使われず化石となっているアドレスを紙に書いて差し出した。
すると

「何だこりゃ」

お前がほしいと言ったんだろうが!!!!



そうこうしてたらM岡さんカムバック。なぜだかオレンジ色のアロハシャツ×骸骨ミッキーの短パンという、奇抜極まりないコーディネートで再登場。
彼は酒で相当やっちまった過去があるらしく、今は全くのシラフというから驚く。
シラフでこの街に住めるのは、オレンジのアロハに骸骨ミッキーを合わせる大胆さがなければいけない。


スマホ

Twitter状況を見ると、フォローしてるのは4人(しかもBot)、めったにつぶやかない。
たまにつぶやいてると思いきや、パセリBotに向かって「パセリなめんな!」と喧嘩を売っている。
パセリのその筋に向かってなめんなとは、さすが西成の人は違う。

Twitterの基本概念から、トドマンがわかりやすく説明する。
さすがコールセンター勤務。

M岡さんがTwitterで一体何がやりたいのかは、多分本人も含めてサッパリわからないが、M岡さんは一応すっきりしたらしい。
お礼にと、何とスーパードライと焼き鳥(しかも激安スーパー玉出ではなく定価のローソンの!)を我々全員に差し入れしてくれた!
発泡酒と缶チューハイが主流のこの街で、定価でビールを買うだなんてコンビニの人も驚いたのではなかろうか?とにかく心底ありがたくいただいた。


M岡さんと入れ替わりに、「100円くれ。チューハイ買うから」と、正直者の権化みたいのが割り込んできた。

「金はやれないけど酒なら」と1缶渡す。
おとなしく座り込み、「宝くじがあたったら、あんたら全員に、100万ずつすみやかに、あげます」と甚だ適当なホラを吹く。
その前にチューハイじゃなくて宝くじを買えよ。

なんとなく目の端では見えてはいたものの、そこのパチンコ屋前の定位置にて何度も立ちションをするおっさんがいる。縄張りか!
あえてヒデ君がそこでしてみる。
エベレスト前でも、バンコクの橋のたもとでも、この後姿を見たなあと思い出にひたる。

立ちション

トイレにするにはオープンすぎると思う。


宝くじのおっさんと入れ替わりに、今度は比較的身なりの良いおっさんが座る。
元不動産屋で、曰く「国立大学出で、周りがうらやむような理想的な家庭を博打で失った」とのこと。
今日は1年ぶりに掃除をしたそうで、だからか、外部の人間と見まごうような清潔感は。




「何歳に見えるか!」という、回答にすこぶる気を使う問いに「53歳」と回答したヒデ君が、発泡酒(500ml)を獲得。
その後も、74歳の女と一晩4回やって、「この人は一晩に4回やれる証明書」を書いてくれると言われたが、それに10万かかるとか何とか気持ちよさそうに話している。
あんたより74歳のお相手が凄い。

そこに、電話置く台をかついだおっさんが通りかかかる。
「それどっから持ってきたの?」の問いは無視して、「これは松坂慶子が使っていたやつで…」と20代にはわかりづらい嘘をつく。
立て付けが悪く閉じ切らない扉の中から多種多様な物が出てくる。
パックもビニールもまとわない生まれたままの姿ののり巻きが出てきた時には、その衛生観念の差にトドマンショック。




巨大なそろばんを地べたにガーとすべらせて、「このそろばんはそろばんとしての機能の他に移動手段として」などと多機能性を滔々と講釈するがどっからどう見ても至って普通のそろばんである。


その時。
左に転落エリート、右にガラクタ収集家を従えた宴は、通りすがりのおっさんが投げつけてきた10円玉2枚によって中断された。


「何何何何今の何????????」

おっさんは怒ってもなければ笑ってもおらず、それどころかこちらをチラリとも見ずに20円を喰らわせると、そのまま去っていった。
この1日で不測の事態には相当慣れたつもりだったが、この奇襲攻撃には一同騒然。
「銭投げ」ってゲームとかではやったことあるけども、まさか実生活で喰らうとは、ちびろっく夢にも見ていませんでした。


この息つく間もなく襲い掛かってくる数々のイベントに、対応しきれないが、とにかく、誰かが言ったように、「考えるな、感じろ」を徹底するしかない。脳みそが処理しきれなくて病気になる。


すでにUSJ10回分の充実感を味わったのに(行ったことはない)、午後から公園でプロレス観れるとのこと。
玉出で買ったと思われる、100円惣菜をそこらにとっ散らかして寝そべる酔っ払いらとともに、前代未聞のチープさ全開の試合を楽しむ。


プロレス

見てる人も変なら出てる人も変。

ま、酔っ払ってたし、色々とデタラメすぎてよく覚えてもないが、西成散歩のラストを飾るのには十分な下らなさだった。


あのインドを上回る空前の面白さで、我々の腹筋をぶっ壊してくれた西成、ありがとう。
同伴してくれたヒデ君たち、ありがとう。
そしてよそものに、気さくに話しかけてくれた酔っ払いたちおっさんたち、ありがとう。

(だいぶ)色々背負いながらも、義理に厚く、テキトーに、そして大体考えずに感じながら、その日暮らしをがんばっている気さくなおっさんたちをみたら、全く生気を感じられなかったあの街と、日本で唯一暴動が起きたあの街のイメージが全く覆りました。
また、時々、遊びに行かせて、もらえたら、嬉しいです。

※この後も引き続き、ぶらついてたヒデ君達は、「ぶっ殺すぞ!!」と怒鳴られたとのことなので、行く人はそれなりのリスクを覚悟して頂戴ね!


Twitterのやり方を伝授したM岡さん、その後、絶対ライブとか行ってないのに「レディガガなう」とつぶやいていた。
残念だが、今後も返信はこなそうである。




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| 【旅日記】日本 | comments(0) |
【旅日記】西成の道端で飲んでたらこんなことになった〜ビフォア・サンライズ 《大阪・西成編》
旅先で出会った人の地元を訪れ、別の旅人が旅人と旅人じゃない人を呼んで
こんなものを食うことになった、

という流れで見ると、人生てのは先が見えないから面白いのだと本当に思う。


コオロギ

一応言っておくが、これはコオロギの串揚げね。ゴキじゃないからね。
そして、ぱりぱりしておいしい。サソリも。

一緒に旅した人、こないだ会ったばかりの人、今日初めて会った人、
大阪ジャンジャン横丁飲み、楽しかったです。ありがとう。また飲みましょう。




しょっぱなシメ?

ではなく、

今回の関西旅行記はここから始まります。


ここのジャンジャン横丁から1本道をはさんだ向こうはそう、西成区
日本で唯一暴動が発生したことで有名で、ちびろっくが
かつて、ひとり怯えながら練り歩いた、西成区

飲みの後、最終的に残った関西地元の3人と、

禁断の飛田新地ナイトツアー

に出ることとなった。

前回は、見えない何かに押し戻された気がしたので、入り口で引き返した
飛田新地。ここがなにかと言いますと、こういうものです。
要は赤線地帯です。

さあ、酒の自販機がダイドードリンコレベルで並ぶ商店街をくぐって
向かおう赤線地帯へ!←ひとりじゃないからとっても気楽


鯉のぼり

初っ端出迎えてくれた、季節感あふれる鯉のぼり。
この街を行きかう人のみならず、鯉のぼりまでもが死んだ魚の目をして
垂れ下がる。
いや、いいのか生きてないし。どっちでもいいや、もう。


いらっしゃいませ

何に対してのいらっしゃいませか。


股間

もっと治すべきものはたくさんありそうなものだが、コカンかゆいあなた、
恥ずかしがらず小学生並みの正直さをもって、薬局にかけこもう。
「コカンかゆい!」と。


飛田

ほのぼのとしたアーケード街を左に折れると、ついに突入、飛田新地

通りの両側にずらりと並ぶ、「料亭」と嘘つく店はすべて開け放たれており、
微笑む姫+おばちゃんのコンビが玄関先で客を待つ。

撮影バレたら首根っこつかまれて組合に連れて行かれるので、勇気ある方が撮った
この動画で雰囲気を感じてください。




男3人が先に歩くと、おばちゃんが愛想振りまき、「寄ってきな〜」。
1歩下がってちびろっくが行くと、その笑顔がサッと消えて

「なんだよ女連れかよ」

舌打ちとともに、尋常でない露骨さで不快感を表明。
サーセン!冷やかしてサーセン!

おばちゃんの目は見ないようにしながら、碁盤の目状の通りをぐるぐる徘徊。

ピチピチヤングな通りを行けば、あらビックリ、

まばゆいほどに見目麗しいお姫様のオンパレード♥

露出多めのお水服、着物、メガネ、ジャンルは多彩だが姫自体のクオリティの
高さがハンパない。
20分15kだろうと、これだけのカワイさ保証がされてぼったくりもないとなれば
安いもんだよ、寄ってきなお兄さん!
ちびろっく、次回男に生まれたら迷わずここ来ます!

赤線とか遊郭とかいう響きから、荒くれた場末な光景を想像していたのに、
独自の秩序が保たれる中、その機能をストイックなまでに果たすこの街が、
なぜなのどうして、崇高な場所に見えてくるのはなぜなのどうして?

いささかキンチョーしながらの、遊郭散歩終了。
案内してくれた松浦氏が帰宅し、残った者は西成泊決定


実は残った2人は中国やインドタイを一緒に旅したヒデ君とみっきー。
まさか大阪のスラム街でまた宿を探して一緒にうろつき回るとは、変な縁だな。


東京だったら破格の、一泊2000円のバックパッカー宿すら「高い」とスルーし、
決めたのは1000円カラーテレビ付きのホテル・ダイヤモンド。




午前0時をまわろうとしているのに、受付周りには5、6人の小学生が
今どき「ポチ」と名付けられた犬とキャッキャはしゃいでいる。

話しかけると、恥ずかしがるでも訝しがるでもなく、淡々と受け答えする。
外部の人間のあしらい方をよく知ってるような印象。さすがだ。

「部屋ありますかあ」

と、受付の爺に聞く。

無事に2部屋空きがあったが、渡されたのは鍵ではなく、

「本日のあなたの部屋は723号室です」

と書かれた紙切れのみ。

鍵は、いらないのか。
ここに泊まる人間には失うものがないからなのか。

0時を過ぎたら止まる、というエレベーターに最後の仕事をしてもらい、
7階の自室へ。


部屋

ダイヤモンドって名づけた馬鹿野郎でてこい。


おめこ

ふと壁に目をやると、何かの暗号が殴り書きされている。
振り返ると、


オカマ

逆サイドの壁には更に別の暗号。


その他、「火水土」「月木金」等と、様々な暗号が記されていたが、
ことさらどうでもよくなってきたので、表に出ることにした。


外で飲もうということになり、買い出しに。
行く先はもちろん、

節電なぞどこ吹く風、24時間てんかん起こしそうな
ネオンギラギラのスーパー玉出


に決まってる。


安い

どういう手を使ったら、日本でこの価格で商品がご提供できるのか?
惣菜はほとんど100円、寿司6艦詰め合わせでも200円を切る勢い。
おかげさまでこの時間でも、フリーズしたかの勢いでお惣菜を超・吟味する
日雇い労働者の方が大勢お越しになる。


メタルインドカレー

ちびろっくの為に作られたとしか思えない、メタルとインドカレーの
マリアージュだが、まずそうなので普通にスルー


ビール等を買い込み、「こないだあそこで飲んでたんですけどね」と
ヒデ君に誘われたのは西成消防署の真ん前の路上
「ここなら大丈夫」と、根拠はよくわからないが自信ありげな彼を信じて
座り込んで二次会開始。

ここで出会った、コンちゃんと名乗るエキセントリックなおっちゃんの話を
聞いていると、早速酩酊状態のおっさんが、ライターを貸してくれと
話しかけてきた。


まっちゃん

そしてそのまま座り込んだおっさんは、まっちゃんと名乗った。
そこら辺の安宿に住んでて、最近は週1,2勤務。優雅なもんだ。

「そこの、ゆり、っていうバー、2号店まで、あるんでよ、一度行って、
金なくなったから帰って、また行った。1万8000円使った。」


あんた週1,2の労働で、何でそんな金もってんだよ!
と、もれなく全員でツッコむと、生活保護の恩恵だと言う。素晴らしき生活保護!
バーのママにつぎ込めるほどの金をやる必要があるのかとか、そういうこと
じゃなしに、まっちゃんが、まっちゃんらしく生きるために必要な金なのだと解釈。

「ゴミは持って帰れよ!」

と、自警団と思しきおっさんがサラッとチャリで通りかかったと思ったら、
今度はまっちゃんの友達のイワちゃんがまたもチャリで乗り付けてきた。

※この後やってくるおっさん達の9割はチャリに乗ってくるので、今後は
いちいち言わないことにする。


まっちゃんほどでないものの、やっぱり酔いどれイワちゃんは、ちびろっくの
買ったばかりの爽健美茶を見て、「それ飲んでいいか」と。
玉出で異様に安かったので差し出すと、気持ち良いほど遠慮なしに飲み干し、
開口一番

「飲む前にちゃんと断ったから、いいんだよ」

いいんだよ、っていいけど別に誰も責めてないのに何その弁解!

まっちゃんは繰り返しゆりのママの話をしながら、ちょいちょい
刺激的なエピソードをはさんでくる。

「こないだよ、女、部屋に連れ込んでよ、後ろから舐めた。でも勃たなかったんやけど、朝になったらやっと勃ってよ。」

「それ朝勃ちじゃね?」



という、アラサーとアラシックスティーの会話とは信じがたい、低レベルな
会話が延々と続く中、消防署の方々は、通常の消防署にはないような
鉄門と頑丈なシャッターを都度都度開け閉めしてひっきりなしに
出動されていた。

お仕事ご苦労様です!


買ったばっかりのタイガースキャップをくれるというまっちゃんをたしなめ、
明日の西成朝市に寝坊しないよう、引き上げることに。


言われたとおり本当にエレベーターが動かなかったので、酔っ払ってんのに
7階まで階段をのぼり、なんとなく布団を広げたくなかったので、たたまれた
状態の布団に腕組みしたまま寝転んだ。

こんなおどろおどろしい部屋で寝られるかという当初の不安をよそに、
ものの1分で気絶し、西成の夜は更けていった。


笑撃の西成・朝市編に続く。


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| 【旅日記】日本 | comments(0) |
【旅日記】再びサボテンと対峙、なぜか爆笑の家族旅行《静岡・伊東編》
ハーイエヴィバディ。
春が来ましたね。

サバサバしてオープンな外資っぽい環境の中、
バイリンガルらしからぬのんびり穏やかな方々に囲まれ、
とち狂った客に翻弄されることもなく、
ガンダムカフェ・戦国武将メイドカフェ(予定)でのランチを楽しみ、



つまりとっても楽しいOL生活をおくっております。


膨大な数字データと英文にまみれ、仕事はこれからガンガンヘビーに
なってまいりますが、環境が良ければ苦ではない。
まだ1ヶ月も経っておりませんけども、既にマイペースにやらせて
いただいております。
またもいい職場に恵まれ幸せです。
※何度も言うけどメイドの格好はしておりません。

幸先の良いそんな春ですけどもね、

まあ、また1ヶ月くらい前の話なんですけどもね、

パパ&ママ、弟、トドマン(旦那)と伊東へ家族旅行に行くことになりました。

伊東はちびろっく幼き頃、パパの会社の保養所があったのでしばしば
訪れていて、旅先でもやっぱり入り浸ったTVゲーム室や、
妖怪の如くグロい姿に恐れおののいたサボテン@シャボテン公園等、
思い出つまった場所。

WEB上では桜まつりとかなんとか盛り上がってるから、結構な混雑を
予想してたにもかかわらず、熱海から伊東への電車はなんかガラガラ。

車窓から見える椰子の木と、ふた昔前には最盛期を迎えていたであろう、
うら寂しく佇むリゾートホテルがなんでか旅情をかきたてる。


同じ電車に乗ってた秋山家と合流。
20数年経った今も皆元気で会えるのは幸せなことです。
喫茶店好きな一家なので、お茶でもしつつ宿に向かうことに。

我々のお気に入りであった、商店街入り口にあるパン屋さんは
変わらずそこにあった。
雑誌に載った記事が店頭に貼り出されるほど人気らしい。

が、安心したのはそこまでで、その先に続く商店街は先細り状態、
オンシーズンの土日にあるまじき通行人の数…。


商店街

かつて両親が愛した、喫茶店・茜やは残念ながら跡形もなかったが、
この流れを見れば納得。
むしろこの状態で開いてる店のほうがすげえ根性だよ!

さて、商店街としてまったく機能していないこの通りに、奇跡的に
光を灯していた喫茶店があったので、しばしおしゃべりした後、
すぐそばにある、予約した宿へ。


「こ、これだよね」




宿の看板がついているからかろうじて宿だとわかるが、
なかったら、うらぶれた民家。

中に入り、玄関から完全死角の位置にある受付を見つけるまでに
数分を要す。

予約した村上です、と白髪の美しいおばあちゃん女将に申し出ると、
とても歓迎してくれている様子だが、ひどいしゃがれ声でまったく何を
言ってるか聞き取れない。

日本なのに。

ご飯とお風呂の時間の二大要点のみ確認できたところで、部屋へ。

チーム村上とチーム秋山の二手に分かれ、きしむ階段を上る。
線香臭いおばあちゃんちみたいな匂いがする。
想像を絶する奥行きの長さで、チーム秋山、自室を見つけるまでに
しばらく彷徨うことに。


奥に長く長く続く廊下の途中に


中二階

むかしの下宿部屋のような階上の部屋が気になりすぎた弟が、勇気を
ふりしぼって開けてみたところ、従業員部屋のような風情だったとのこと。
からくり忍者屋敷か…。

古いのはいい。
古いのはいいとして、


ガムテ

見た目じゃない。
何事も見た目ではない。
大事なのは気持ちだ。気持ち。直そうという気持ち。




完璧な人間がいないように、完璧な建物だってないんだ。多分。

次から次へと発見されるツッコミどころに、家族ぐるみで抱腹絶倒。

そして夕食。

鯛の煮付けとか、お刺身とか、なかなか美味しくいただけ満足だったが、
こぢんまりとした我が分隊には




宴会場



あまりにも広すぎやしないか宴会場が。


一応説明しておくが、他の宿泊客がいるにはいるが、皆自室で
お食事をしていたため、二部屋にわたる我々のみがここで食べる
ことになったということなんだが、あまりにも。広大すぎて。

いくらなんでも両親との旅行もバックパッカー的な宿にするつもりは
毛頭なかったが、従業員の方々も親切で仕事は迅速丁寧だし、
何よりも腹抱えて笑えたということで、結果、正解。

ま、どおりでやたら安いなとは思ってたんだけどさ。



翌日。

かつてちびろっくをサボテン嫌いにさせた、シャボテン公園。
大人になって色々経験した今、きっと新しい気持ちでサボテンを見ることができる。
と信じての再訪。


サボ


サボ



やっぱり気持ち悪い。



だがここ伊豆シャボテン公園には、サボテンだけではなく動物園並に
いろんなものが住んでいる。


チンパン

大勢が見守る中で脱糞、そのままそれを食べ、究極のエコ精神を
見せつけてきたチンパンジー。


カンガ

多忙な毎日。仕事を終えて、ふと、このままでいいのだろうか、と
充実していたはずの生き方に疑問を感じることもある。
オーストラリアから来た人気者の意外な一面。


ラマ

ええと、なんというか…すごい残念です。


ぐったり

やる気も体力もガンゼロ。
かつてその特異な空気に危険を感じ、逃げるようにして脱出した
「那須どうぶつ王国」への旅を思い出し、寒気がする。


サボテンの印象が良くなることはなかったが、園内にただよう程よい
脱力感が意外とツボに入る。
シャボテン公園、ちびろっく的珍スポットの仲間入りおめでとう。

そういや桜まつりのタイミングに合わせて来たのに、桜見てない!と
気づいたのは帰りのバスの中…。
もう遅いかとあきらめかけたあたりで、バスは桜並木の坂道に突入。

「降車!」と分隊に声をかけ、すみやかにバスを降りると


桜

満開の桜。

最後に、みんなでお花見できてよかったね。


目新しい場所にも行かず、豪華なこともしなかったけど、
よく歩きよく食べよく笑い、愉快な2日間。
チーム秋山からも満足の声。よかったよかった。


シャレがわかる家族であれば、いっそのことこんな感じの
脱力な旅にすることをオススメします。キレられたら、





こういう顔して流しとけ。
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| 【旅日記】日本 | comments(3) |
【旅日記】ウッカリ身投げ必至!目指せ東尋坊の旅 vol.2《福井・東尋坊編》
えーと、

今は4月も半ばすぎましたけども。

12月に金沢と福井行った日記書いてもいいですか?

書いてもいいも何もあたしのブログだからね?わかってる?

とか逆に逆ギレしてみたりとかそんな茶番はそこそこに、
前回の続き、怒涛のクライマックスはじめます。


「北陸は日本酒」

という勝手な理由付けで、とうとう日本酒デビューを果たした翌日。
普通に厳冬な気温の中、ハツラツとしたナマ足北陸ギャルをじろじろ眺めて
金沢出発。福井へGO。

福井に向かう途中に、「ユートピア加賀の郷」という、名前つけた時点で
すでにカルト狙いな観光施設の廃墟があるとのこと。

青春18きっぷは乗り降り自由なので、寄っていくつもりだったのだが、
想像以上に乗り継ぎで時間がとられることが判明し、断腸の思いで
あきらめた。

見るものを縮み上がらせるほどに巨大な観音様が電車から見えるというので、
冷たすぎるすきま風を喰らいながら車窓に張り付くこと十数分。

なんか見えてきたなんか見えてきた。




こないだのタイの超巨大仏像を見た後では、ハッキリ言って何の感動も驚きも
ないが、普通の街なかに存在するとなると確かに異様ではある。

詳細はこの方の訪問記を。
リベンジのために再度ここまで来る気はない。子連れ観音様、達者でな。

車窓からぼんやり外を眺める。
朝は雲ひとつない青を見せていたお空は、今では一変してどんより、
かと思えば猛吹雪。
この土地で平静を保って生活していけている人を、心から尊敬します。


電車とバスを乗り継ぎ、さあ到着いたしましたこの旅の真の目的地、

(自殺の名所)東・尋・坊!


しなびたお土産物屋をひやかしてから岬の方へ向かうと、




観光地にありがちすぎるタワーが見えてきます。
素通りします。


岬までの道のりに並びますのは、

お土産物屋・ご飯屋・お土産物屋・お土産物屋・猫田係長屋




たったの1050円で楽しい日々を送ろう!


と、言いたいようなんだが、その前にひとつだけ聞いてもいいか。




これは誰なんだ。




ググってみれば、確かに天下のAmazonさんにも売っている

しかし買った人の評価は微妙だ。
つか買わなくてもわかりそうなもんだが、この係長では絶対に
楽しい日々は保証されない。言い切る。
なぜこの店はここ東尋坊で、猫田係長のみを販売するという博打に出たのか、
それを聞きたかったのに店の人がいない

仕方ない、係長のことは忘れて岬へ…。




景色が開けたとたん、ヒャダイン級の突風を食らい、ただちに帰りたくなる。
33年間生きてきて(当時33歳でしたから)こんな冷たい思いをしたのは
初めてッス!!




カラオケビデオとか日テレとかで見たことある!

つか、

ヒャダインに煽られて、凍るか落ちるか、時間の問題!!

自殺の名所というよりも、正しくは


自殺しようとしに来てみたものの、途方も無い自然の力に
恐れおののき、自殺する気もなくなっちゃったけど
風に煽られてウッカリ落ちちゃった



のがほとんどのケースと推測します。

声が聞こえないまでに吹きつける、凍てつく風、
絶え間なく、乱暴に打ち付ける高い高い波、
気持ち良いまでにそのままに、柵もガードレールもない絶壁。

何だってこんな辛い思いしにここまで来たんだろう。




おじさんが、「わー!」とはしゃぎながら足場の悪いところを駆け抜ける。
だいぶテンション上げてんなーと思いきや、風に走らされてるのだ。

何だってこんな辛い思いを…しかし、ここに来るのは夏ではダメなのだ。
この厳しさを味わうには冬でないとダメなのだ。
なぜ厳しさを味わうのか、とか言い始めると、こんな所まで来た我々が
かわいそうだから、そういうことは言いっこなしYO!


下界(福井駅周辺)では、人々はすっかりクリスマスに浮かれ…




てもおらず、誰もいない商店街に、往年のクリスマスソングが
いつまでも響いていた。




そんな人っ子ひとりいない商店街で見つけた、明らかに初っ端
「う」の時点でバランスを崩しているこの貼り紙に呼ばれて
居酒屋へ入る。

カウンターでくだを巻いて、店主に軽くウザがられていたおっさんに
アレコレと聞かれるが、全く聞き取りが出来ないので試しにiPhoneで録音。
語学学習の如く、繰り返し流してみるものの、最後まで聞き取りが
できなかった。

ので、会話は軽く流した。


そうして、クリスマスソングがガンガン鳴っているのにも関わらず、
なぜだかクリスマスであることを全っ然感じさせない夜の福井。
これが無信仰者であふれた日本の、12月24日のあるべき姿だと、
わたしは思う。そんなもんだと。


こんなに整然とした日本という国にも、まだまだシュールな珍スポットは
ゴロゴロありそうです。
珍スポットご存知の方、タレコミ待ってます。

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【旅日記】ウッカリ身投げ必至!目指せ東尋坊の旅 vol.1《石川・金沢編》
「鉄男さんと、鉄子さんですか?」

北陸本線で乗り合わせた人のよさげなおじさんは、荒れ狂った海が
見えるたびに写真を撮りに立ち上がり忙しい。

それなのになぜ山側の席に座ってるのだと不思議に思ってると、
唐突に冒頭の問いを投げかけられた。

回答としては、否、だが、鈍行列車のノンビリ旅の良さを
知ってしまった以上、今後そうなる可能性は否定できない。

青春18きっぷをもらったもので〜、と答えると、あ、ぼくもです、とのこと。

「せっかくの3連休なのに!」と奥さんにキーキー言われながらも、
なんとか家を出たというこんなおじさんでも使えるのに、青春18きっぷ。
いついつまでも青春気分でいいんだよ、と言われてるような、
安心感を覚えるこのネーミング、考えた人天才だね!


【ことのはじまり】
結婚祝いとして、近所の友達からいただいたピンクのラブリーな
包みをあけると、その包みからは誰も想像しえない、分厚い
列車時刻表が。更に時刻表をひらくと、なんと!

青春18きっぷがあらわれた!




...ということで、時刻表を眺めながら、様々な要素を考慮して企画された
青春旅行は

「年がら年中どんより天気で自殺者が多い北陸の、
身投げのメッカ東尋坊探訪」



ということで。行ってきました。12月の話なんだけどさ。




朝5時に高円寺駅を出発。
通勤・通学の人々にまじりながら、ボックスシートでちょろっと
かっくらいながらののんきな移動は、11時間という乗車時間も
マッタク苦にならない。

閉めても閉めても窓が開き、砂ぼこりと寒気に耐えたインドの列車とは、
同じ種類の乗り物とは全く思えない。先進国日本素晴らしい。




そして長野などで何度か乗り換えをし、無事、初の日本海を拝めたという
わけです。

思いっきりガン寝してた鉄男おじさんを富山で降ろし、
カラオケレーザーディスクさながらの高い波をボーと眺めてたら、




猥褻物陳列罪ギリギリのこの人に迎えられながら金沢に到着。


サマソニでもお世話になったアパホテルは、ひとり3000円弱と格安ながら、
こぎれいでサービスが良いのでお気に入り。今回はアパ社長が開発したという
レトルトカレー付きのプランで予約。


カレー

中国の食品のパッケージによくあるように、「わたしが作りましたよ!」
アピール全開。わかった、よくわかったから、でも、あんまり露出しない方g
(以下自粛)まだ食べてないのでお味のほどは不明です。




ひとりで21世紀美術館をサラっと見学した後は、
日本各地の居酒屋をテカテカの顔で巡って
常連さんにからむことを生業としている
カリスマ呑兵衛・吉田類氏
が訪れたというおでん屋さんから


板前

ハシゴ先ではひょうきんな板前さんが素晴らしい魚料理を提供してくれた。

そしてまったく奇遇にも、高円寺でDJやったことがあるという若者カップルと、
彼らが前回の旅で知り合ったというおじさんらとともに楽しく飲み、
金沢一だというクリスマスケーキまでいただいてもた。


客

恐らく日本一有名なバーのママの「であいとわかれのさかばよ」の
一言が、じわじわ実感できるようになってきたのは、ようやく大人に
なれたということなのだね。

果ては日本酒にまで手を染め、ビジネスホテルなのにまさかの
露天風呂で、常連関西おばちゃんの話を聞き流し、気分最高潮で
1日目終了。
長かったけど早かった。

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