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ロックなバックパッカーの日常
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良い物
スペクテイター〈29号〉 ホール・アース・カタログ〈前篇〉
スペクテイター〈29号〉 ホール・アース・カタログ〈前篇〉 (JUGEMレビュー »)

本関係者や読者から集めた自力で生きていくための道具を、自力で選ばせるホールアースカタログは、「インターネットが無かった時代のGoogle」と言われ伝説化。最終号に掲載された「Stay hungry, Stay foolish」のフレーズを引用したスティーブ・ジョブスをはじめ、今となっては大物となった人物も大勢このカタログに大層影響を受けていたとか。そんなカタログ気にならないわけない。と、この本で日本に及ぼした影響だとか実際に作った人のインタビュー(後編)とか読んでから、本物を渋谷の古本屋まで見に行ってしまった。英語びっしりだし今カタログから買い物もできないしで買わなかったけど、1万2千円なんて値も納得のいい貫禄だった。
良い物
Songs & Portraits
Songs & Portraits (JUGEMレビュー »)
Third World Love
少し前から日本にもやってきはじめたイスラエルジャズ。4人ともどもイスラエルをはじめ、世界中で活躍する凄腕。ぜつみょーなジャズ&地元音楽のミクスチャーを実現しております。
良い物
まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書)
まんが パレスチナ問題 (講談社現代新書) (JUGEMレビュー »)
山井 教雄
ちびろっくのようなアホにもわかる、漫画で解説パレスチナ問題。ユダヤ人とパレスチナ人の子供、猫でお送りする。どちらの側に偏るではないバランス感を保ちつつ、最後は意外なクライマックスを迎え、じんわりこさせた。



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【旅日記】ものすごく長くてありえないほど愉快な、ペトラまでの道のり《ヨルダン・アカバ〜ペトラ編》
いよいよ、イスラエルを出る日がきた。

これまでもらった多くのアドバイスが非常に的確で、すっかり信頼していたヨナタン。
ネットでバス予約しようとしたら、ヘブライ語のみだったので助けを求めると

「平日の早朝からエイラットに行くやつなんかいないよ!明日直接バスターミナルに行けばいい」

そか、地元の彼が断言するならそうなんだろう。と、何の疑いもなく従うことにした。

翌日、ヨナタンにありったけのお礼を言って、家を出た。
発車40分前にバスターミナルに到着し、幾千ものクレームをはねのけてきたであろう、尊大な態度のチケット売り場のおっさんに、6時半のエイラット…と言いかけた途端、

「ハハハ遅いよ!売り切れ!」

本当にこのバス会社の従業員全員の車に、膨大な数のコオロギの卵とか仕掛けてやりたい。

でも売り切れたのはこのおっさんのせいではない。甘く見た自分が悪い。コオロギが孵化したときのことを想像して面白くなりながら、その次のバスのチケットを買う。

本日の教訓:予約しなくていいとしても、予約するにこしたことはない。


8時半きっかりに発車したバスは、ネゲヴ砂漠をひたすら南下する。




ついさっきまでいた摩天楼そびえるテルアビブからわずか1時間の場所とは信じがたい。




道は舗装されているし、隣は空いているから広々だし、Wifi完備だし、サービスエリアもキレイだし、エゲットバスの従業員以外、イスラエルのバスへの文句は全く無い。

これから、あのインディージョーンズで有名な、ペトラ遺跡を見に行くのだ。しかも、遺跡の敷地内にあるという、ベドウィンとかいう少数民族の人んちの洞窟に、しかもタダで、ステイさせてもらえるのである。インターネットと少しの英語力とケチで快適で面白く旅をしたいという熱き想いさえあれば、こんな貴重しかもお得な体験ができてしまうのだ!この時代に生み落としてくれてありがとうママ!

しかし!大きな懸念点がひとつ。
現在雪が降っているということだ。

空港の人に笑われるほどの軽装で、雪がちらつく中、エアコンなぞあるわけのない洞窟で一晩過ごすなんて凍死しに行くようなもんじゃないか。正直ギリギリまで、やめようと思っていた。が、ありったけのやる気を絞り出してイスラエルを出る決心をしたのである。

まあ、ペトラの洞窟で昇天するのも悪い死に様ではないな、と前向きなんだか後ろ向きなんだかおかしな風に開き直り、快適なバス旅を楽しむ。

本当は、エイラットの手前の交差点で降りて、歩きもしくはタクシーで国境に向かうのが一番近いとのことだったが、不安になるほどに荒野だったので、スルー。一旦エイラットの街まで行って落ち着いてから国境を越えることにした。




落ち着く、イコール、ビールの摂取である。ほんとはヨルダンの国境からのバスに間に合うかどうか不安なところだったが、これからムスリムの国、ヨルダンに入るとなると、次いつ大好きなビールちゃんにありつけるかわかったもんじゃない。これが今生の別れという気持ちでありがたくいただいた。赤い顔して国境を越えるのもどうかと思ったが、背に腹は代えられない。


タクシーで乗り付けた先は、国境、というよりも、浮かれたリゾート風にしつらえてみたけど、見込んだほど観光客が来なくて意図しなかったノンビリ感が漂ってしまった観光地。




さっきのビールのおかげで、出国税(100シェケルくらい?)分の現金が足らず、カードで支払い。誰かに、この国ではあまりカードを使わない方が良いと忠告されたが、便利さにはかなわん。

ギャル職員2人による、ドキッ!形だけのパスポートチェック!を簡単な感じで受けたのち、イスラエルにさようなら。なんだこの入国時とのテンションの差。




ひとり国境間ハイキング。
いつも陸路で国境越えるたびに思うが、この国と国とのはざまで何かが起こったら、誰がどう対処するんだろう?

ヨルダン側では、青年2人に「ウェルカム、ウェルカム」とニコニコ迎えられた。彼らも簡単な感じでパスポートを眺めただけで、さっさと通してくれた。入国審査よりテルアビブ大学の方がパスポートチェック長いってどういうこと。



入国カードの裏にお花…。この国は、良い国です。

※ワンポイント講座
こないだドキドキしながらヨルダン→イスラエルへ越えた、アレンビー橋国境は、正式な国境ではない。従って、正式にはヨルダンから出ていないことになっているため、ヨルダン出国時も入国時も、パスポートにスタンプは押されないのであります。スタンプ収集家には残念なシステム。



さて気を引き締めて、移動手段の確保。
ゲートを出た途端にそびえる、タクシー料金表。こ・れ・が・定・額・で・す、とディスカウントの余地はないことを主張している。

料金表の写真を撮る間も与えず、ひとりのタクシー運転手がペトラか、と問うてくる。見るとペトラまでは55ディナール。7千円とか馬鹿も休み休み言え。いや、アカバの街なかまで。それでも11ディナール。本当にアカバでいいのか。本当にいい、バスターミナルまで行って。どこか行くならそのまま乗っていけばいい。いや、いいからアカバまでで。

10分ほどで中心地に入る。
同じリゾート地でも、ちょろっと線を越えただけで、エイラットとは全く違う地味な街並み。言われてみれば、イスラム圏にしちゃ、あか抜けて、る気がしなくも。いやしないかも。

ドライバーは最初は親しげに話しかけてきたものの、頑なにアカバまでしか行かないと言う小娘に気分を害したか、「バスターミナルはあっちね。じゃーねー。」と、銀行前の交差点で置き去りにされる。ま、いいっすよ…。

さて、もう午後2時を過ぎたが、まだペトラ行きのバスはあるのだろうか?




バスターミナルに着いてキョロキョロしてると、はしっこの方でひっそりと停車中のワゴン車からジダンみたいなおっさんが出てきて、「ペトラ?」と聞かれる。やった、まだあった。
10分の1程度の金額で、旅行者をペトラまで連れて行ってくれるバスは、タクシーからは疎まれる存在なので、こうして目立たないように営業しているらしい。心強いぞさすがジダン。

満席になるまで待つ感じだが、しばらく時間がありそう。公衆トイレのおっさんとおしゃべりしたり、小学生くらいのガキに「ギブミーマネー!」と無邪気すぎる要求を突きつけられたりしながら、のんびりと暇をつぶす。




その彼女、ギャグかそのフレーズしか英語は知らないのか思ったら、ジダンが言うには彼女はシリアからの難民だそうで、もし気が向けば、小銭でもあげてよ。とのこと。そういえば大変そうですよね…ということで本当に小銭をあげると、意外だったという顔をして、サンキュー、とサラっと去って行った。自分の国に住めないなんて、日本じゃ考えられないような惨事だが、こどもは元気に生きている。

待つこと2時間。石油王のようなリッチ紳士や、西インドにいたようなみすぼらしめのおばちゃん等で席が埋まり、ようやく出発。

みすぼらおばちゃんがやたらこっちに興味を示してくるが、声が小さすぎて何を言っているのか聞き取れない。2時間ほどして、ペトラ観光の拠点の街、ワディムーサがようやく近づいてきたあたりで、彼女はベドウィン族で、ペトラ近辺に住んでるということだけは理解した。今日はベドウィンの村に泊まる、と言うと、嬉しそうに「ベドウィン、グッド!」と笑った。




街は思った以上に広く、電気のついた店がちらほら見え始めてからもなかなかバスは止まらない。18時を過ぎて日は落ちていたが、まだ電気が点いている店も多く、歩行者もいる。

やがてバスターミナルに到着。他の乗客の後にのんびり降りようとした時、ジダンが「この人はバレンタイン・インの人なんだよ」と助手席に座っていた青年を指さす。紹介された青年はホテルカードを差し出す。はあ、これが日本人のたまり場で有名なアレですね。

今日はうち来るでしょ?とこの街唯一のホテルの主みたいな顔して言うのだが、ねぐらは決まっているので「いや、いいっす」と流す。「何で?どっか予約してるの?」とうちを断るなんてありえない、と自分に非の打ち所がないと信じ、結婚を迫る超大金持ち御曹司のような勢いで迫るので、いよいよ面倒になり、適当に濁してスタコラ逃げる。

街の宿屋は、ベドウィン族がタダで旅行者を泊めていることを知っているし、もちろんそれを良く思ってはいない。だから誰かにどこに泊まるか聞かれても、絶対に言うなとホストから釘を刺されていたのだ。

万が一今夜、ベドウィン族の村にたどり着けなかったとしても、いずれにせよバレンタインの世話にはならん。日本人の溜まり場に集まる日本人とは関わりたくない。

しかしなんで旅行中って、使ってないつもりでもお金なくなるの早いんだろう。財布から漏れてんじゃ?といつも思う。ATMで金を調達したらすっかり気が大きくなり、もしかしたら観光地だからビールが飲めるかも…と淡い期待を胸に、目についた観光客向けカフェに入った。

たどたどしい英語メニューの中に、あるではありませんか、「Beer」の文字!ムヒョー、と舞い上がって、サラダとともに早速オーダー!そして出てきたのは




ノンアルコールって書いてよ………………………

このメニュー、これまで何人を泣かせたのだろう?そんな簡単に手に入る訳ないって知ってたけどさ…。
こんなの、期待させておきながら、最終局面で「言うまでもないでしょ?」とかわし、誰も責めることもできず騙されたこちらが愚かなのだと落胆させるだけさせて去っていく、水商売のねえちゃんじゃねえか…。

早々に立ち直り、しかし「Beer」は半分以上残してタクシーをつかまえるべく、一番交通量の多そうな道路のど真ん中へ。すぐに1台止まり、当該の村へいってくれというと、「今からそんなとこ行ってなにすんの?」と怪訝そうなドライバー。友達が泊めてくれるんだよ、メールで連絡してある、というと、わかったじゃあ行ってみよう、と3ディナールで交渉成立。

車は坂を上がり、ワディムーサを出るとあっという間に闇の中…。いざとなったら歩いて行こうなんて思ってたが本当にやめてよかった。去年のタイ旅行の、夜明け前ドライブを思い出す。あ、旅行記完了してないじゃないか。怠け者ですみません。

5分ほどすると、薄暗いけど確かに明かりの見える通りに出た。村というからカンボジアの木造掘っ立て小屋の並ぶド田舎みたいの想像してたけど、低いコンクリ造りの家が並んで、案外近代的。

「で、どこかわかる?」と運転手。驚くべきことに、ホストから伝えられたアクセス方法は、「村に着いたらそこら辺の子供に聞け」。ドラクエかよ!

しかしあたりを見回すと、すでに薄暗いにもかかわらず、プログラミングされたかのように本当に子供が2,3人道端に立っている。タモリばりに「へえ〜いるもんだねえ!」と感心し、「ボブ・ガッサーブさん知ってる?」と聞くと、いつものことのように「オッケー連れてくよ〜」とタクシーの助手席に乗り込む。「ボブは僕らの友達。ラスタマンだよ!」と嬉しそうに話す。子供に慕われてる人なら大丈夫であろう。

大通りを1分ほど下ったところにガッサーブ氏の家はあった。他に建ち並ぶ家と同じく、コンクリ造りの平屋だ。子供に呼ばれて登場したのは、確かにドレッドが良くお似合いの大柄なラスタマン。子どもたちはじゃーねーと去っていき、ラスタマン・ガッサーブ氏は「ジャパンから来たんだよね、待ってたよ〜」と奥にある部屋に案内してくれた。




ガッサーブの部屋だというその6畳間は絨毯敷き、三角枕、ロースタイルなアラブ風。電気がオシャレ。すでに若者たちで満席。ガッサーブが「そこのハンサムなジャルマン・ボーイの隣いきなさい」と、スペースを空けてくれた。ジャルマン・ボーイ a.k.a ドイツ人青年たちは、2人で車で旅をしているらしく、同じく今日ここに着いたばかりとのこと。更にガッサーブは「一人じゃ心配だから明日からジャルマン・ボーイたちと一緒にいなさい」。ちびろっく、実はこないだ36歳になったんだが、そんなに頼りなさそうか?とはいえ、ジャルマン・ボーイ達は快くOKしてくれたし、面白そうなのでお言葉に甘えることとした。

「なんで日本人ってみんなマスクしてるの?」
「なんで日本人の女の子って障害者みたいな歩き方するの?」
「おれ1日だけロゼッタ・ストーンで日本語勉強したんだけど。アノオトコノコハオンナノコヲタベタ?合ってる、これ合ってる?」

クレイジージャパンについての質疑応答が終わったあたりで、肉と野菜満載のベドウィン料理が振る舞われた。寝床もタダでこんなにダイナミックでテイスティーなご飯もタダ?なんだか申し訳なくなってくるほどの高待遇。




英語ばかりで流れがよくわからないが、今夜は明日から観光する我々3人だけ、ガッサーブの家族の別の家に泊まることになっているらしかった。しかしなぜかちびろっくだけ、先に一緒に行くよとガッサーブに急かされる。なんだろう、と不思議に思いつつ、親戚のおっさんと一緒に彼自慢のピンクジープに乗り込む。ちょっと走ったところで、待っててと車を止めてガッサーブは民家へ入っていく。少ししてビニール袋を持って帰ってきたと思ったら、ビールの500ml缶をよこして

「ここで飲み干して!家族にはほんとナイショだから!」

さっき、ビールの話をしてたので、わざわざジャルマン達とは別で連れてきてくれたようだ。
とっても嬉しいが、満腹で500mlちょっと辛い!が、これ逃したらしばらく無い、という危機感&イスラム圏ではとても貴重な1本を分けてもらえたのだから無駄にはするまいという気持ちで、ちびろっくやり遂げました。もう腹破裂寸前。ガッサーブも美味しそうに飲み干した。スッカリ楽しくなって、ガッサーブと親戚のおっさん、ラリーフと3人で、大笑いしながら残りの短いドライブを楽しんだ。不真面目だが大層あたたかいムスリムのもてなしを受け、早速、来て正解だったと確信。

旅してればこういうことは何度もあるけど、遠く離れた場所で全く異質な人生を生きてきた人間同士が、突然なんかのキッカケで交わっておんなじ時間を過ごしておんなじ事で笑うって、改めて考えてみりゃすごいことじゃないか。こういう喜びは天下のGoogle先生だって与えてはくれない。そうだよ旅は出ないと意味がない。




豪華だがまだ2階が造りかけの家に着き、疲れと酔いで文字通りバタンキュー。寒いだろうとめいっぱい掛けてくれたクッソ重い毛布に押しつぶされながら、長い長いそして笑えた1日、これにて終了。明日はいよいよペトラ&洞窟ステイ!

P.S.
12ディナールでペトラ・バイ・ナイトという、ロウソクでライトアップされた遺跡をそういえば見に行ったけど、特にコメントすることもない、ということだけ言っておきましょう。

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